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Interview

取材動画

北海道札幌市 NPO法人札幌チャレンジド【SDGsと企業との繋がりとは?】

〈NorthSDGsMediaでは北海道札幌市の企業様のSDGsに関する取り組み事例を紹介しています。〉

【SDGs取組事例】札幌チャレンジド【福祉】

第一回目のインタビューはこちら【取組事例インタビュー】

今回は特別企画として、NPO法人札幌チャレンジド加納理事長へのインタビューを3週連続でお届けしております。
本記事では、SDGsと企業との繋がりについてお話いただいております。


 

ーSDGsや社会課題に興味を持った企業は、まず最初に何をしたら良いでしょうか?これは結構悩む企業さんが多いと思うのですが。

加納:国連で作っている「SDGsコンパス」という面白いドキュメントがあるので、とにかくまずはこれを見てもらうと良いと思うんですよね。ここに、SDGsに取り組むためのステップというのが1〜5まで書いてあります。

SDG_Compass_Japanese

簡単に説明すると、ステップ1はまずそもそもSDGsとは何なのか知る。知ったら、それぞれの会社が取り組むべき優先課題を決める。そして、課題を決めたら企業なので目標数値、KPIを設定します。

ステップ4が一番重要なんですけど、ここでは目標を決めたら「経営へ統合する」という言い方をしていて、これがなかなか奥の深い言葉になっています。現場で数値目標を作ることも大切なんですけど、そもそもそれが会社の経営の根幹にしっかり組み込まれなきゃいけない。
例えば本業と全く関係ないことをやりますってなったときに、それがいくらいいことであっても、株主はそれで本当に納得しますか?ということです。
我々は企業として、企業活動をすることが本筋なので、本業と関係ないところにヒト・モノ・カネを使ってどうするのか、という意見って出がちですよね。
だからこそ経営者は、しっかり経営のなかにSDGsの目標を統合することによって、「我が社はこれをすることによって企業の発展につながるんです」と言い切れなきゃいけないんですよね。

そして実際にやってみたら、ステップ5で報告とコミュニケーション。要は株主だったりステークホルダー、社会に対してそれをしっかり報告していく。よくいうPDCAですよね。KPIを立てているので、達成できたことできなかったこと、じゃあ来年どうするのか、ということを回していけば、それがそのまま持続可能になっていく。

sdgs_step

 

ーステップ2の「会社が取り組むべき優先課題を決める」でつまづくことも多いように感じますが、そのような場合はどうしたら良いでしょうか?


加納
:具体的に何に取り組むのかを決めるときは、まず第一番に本業から考えること。自社の本業がそもそもSDGsとどう繋がるのかということを分析する、考えてみることですね。

そこでいくつか答えが出たら、とにかくそれをやればいいんですよ。あれもこれもやろうと思わないで、柱をしっかり決めて、あとは枝葉をつけていけばいいので、まずは自社の本業をSDGsの視点から見てみる。

本業で取り組むことが理想ではありますが、なかなかうまく繋がらないこともあるかもしれません。なので、次に考えるのは「自社の強み」ですね。
強みを活かして本業をするというのはよくあるんですけど、そもそも持っているベースとなる強みがあるはずなので、強みを活かしてSDGsにつながることで何かできることはないかを考えてみます。強みを活かすというのは企業価値を高めることにつながりますので。
そういう視点で考えていけば、中小企業であっても必ず1個や2個は出てくるはずなんですよね。何もなかったらきっと会社潰れてますよ(笑)
何が評価されているのか、自社のサービスや商品の何が優れているのか、本業であったり自社が持つ強みというのをしっかり自分たちで棚卸しすることだと思います。

 


企業がSDGsに取り組もうと思っても、その方法がわからなかったり、ステークホルダーの理解が得られずにつまづくケースも多々あります。
そんなとき、企業はどのような行動を取るべきなのか、わかりやすくお話してくださいました。
次回のインタビューでは、「SDGsと一人ひとりの繋がり」についてお話いただきます。

okada_kano

NPO法人札幌チャレンジド
理事長 加納 尚明
札幌市北区北7条西6丁目1番地北苑ビル2階
TEL:011-769-0843
MAIL:kanou@s-challenged.net
URL:http://s-challenged.jp/