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Interview

取材動画

北海道江別市 おいで屋【取組事例インタビュー】

〈NorthSDGsMediaでは北海道札幌市の企業様のSDGsに関する取り組み事例を紹介しています。〉

【SDGs取組事例】おいで屋【販売】

「体がよろこぶおいしいお店」を掲げて、全国各地から化学的な農薬や肥料を極力控えた野菜・果物、添加物を使っていない食品を扱うおいで屋様。
今回はEBRI店店長の笠田様にお話を伺いました。
ご自身の体験を中心に、食がもたらす効果についても伺っています。


―事業内容を教えてください。
笠田:おいで屋では、農薬や化学肥料をできるだけ使わない野菜や果物の販売と、食品添加物を使っていない食品の販売を行っています。農家さんとお客様をつなぐという立ち位置で販売をさせていただいています。作る人に向けての発信もしていて、化学肥料や農薬をできるだけ使わない、地球にも優しい、自然に戻る有機肥料で作ってもらったりもしています。

ただ、うちは自然食品店とは言ってないんですよ。社長が敷居の低い店を目指していて。自然食品店ってするとそれに興味ある人しか来ないんですよね。うちはそうじゃないので、来てくれたお客さんが自然食品に興味がない人でも、買って食べてみて「おいしいけどどうしたの?」って興味を持ってもらって。それから製法や使ってる原料が違うことを伝えます。私自身食べるのは楽しむことが一番大切だと思うので、今使ってるのがなくなったら使ってみてくださいね。美味しかったらまた買ってくださいね。という感じで、ちょっとずつ良い食材の割合を増やしていくようにアドバイスしたり。

あとは健康の情報の提供もしていますね。ずっと鼻水の薬を飲み続けていたり、アレルギーだったり、そういう症状って食事でも改善できたりするんです。そこにもうちょっと気づいてほしくて発信していますね。ただお店として販売していくのもそうですけど、じゃあ“どうしてうちの商品は他よりちょっと高いのか?“とかも情報提供しています。

 

―何事にも理由があるんですね。
笠田:そうですね。私たちから見たら「どうしてそんなに安く売れるの?」っていうものもあります。なのでその辺はやっぱり勉強して、お互いね。私も学びながら、お客さんにもアウトプットしながら知ってもらって、っていうのはありますね。やっぱりそういう発信をしていきたいなと。今コロナで色んな制限がかかってはいるんですけど。農薬とか添加物とかがアレルギーの原因になっていることもあるし、食事を変えることで実際にアトピー治ってる人もいますよ

私たちくらいの年代の方だと、だんだん疲れやすくなったりもしますよね。そういうのも食べ物を変えることで疲れにくくなってパフォーマンスが上がったりとか。それは私も自分自身体感していることなので、そういうこともやっぱり伝えたいし。食べ物を変えると、体も舌も変わって、今までおいしいと思っていた化学的なものが美味しくなくなったり。それってちゃんと体が反応してるってことなんですよね。

たとえば、私はカップ焼きそばとかが大好きでよく食べていたんですけど、やっぱり体に良くないなと思って、なんとなく食べるのをやめたんです。半年ぶりくらいに食べた時に「こんな味だったっけ」って思って。娘もそう言ってたんですよね。多分舌がピュアに戻ったのかな。だから知らないうちに本物の味も感じられる舌になっていますね。体も変わったんですよね。風邪引かなくなったりとか。

 

―食べ物を変えることで他にはどんな効果があるんでしょうか?
笠田
メンタルとかもそうですね。食べ物がすごく関係しているんです。それも知らない人がすごく多いですね。今は精神疾患の方や、うつ病の方がすごく多いし、凶悪事件とかだって私たちが子供の時はこんなになかったよなって。子供を可愛がれない大人とかも食が関係していると思っています。脳とかストレスとかが関係していると思うので。

私もこの店をやる前、子どもが小さい時に本当にイライラしていたけど、今思うとすごくかわいそうだったなと思って。今の方が当たり前に歳はとってるけどすごく元気だし疲れづらいし。自分でも体感していることなので、それをお客さんにも体験談として伝えたいですね。ただ薬ではないので、一つ変えたからってすぐにピンと治るわけではないし、積み重ねですね。

 

―おいで屋様の商品を買われたお客様からはどんな声が寄せられていますか?
笠田
:この間は妊娠糖尿病で困っている方がいらして。普段から結構うちの食材を食べてはくれている方なんですけどね。妊娠すると赤ちゃんに栄養を取られるからお母さんがスカスカになるので、少し元気がなくなったりするんですよね。普段は大丈夫なんだけど妊娠してからお通じが悪くなったりとか。それでうちの商品をいくつか提案させていただいて、食べてもらいました。その後来店された時に、「少し血糖値の数値が落ち着いて、ちょっと果物とかも食べれるようになった」って伺って。まあそれは正直何が作用しているかわからないですけど、喜んでいただきました。

たとえば塩って色々な種類・製法があって、一般的に安く売ってる塩ってミネラルが入っていない、塩分だけのものなんです。それは本当に摂らない方が良いと思うんですけど、ちゃんとミネラルの入った塩は摂った方がいい栄養なんですよね。うちにあるのもそうなんですけど、平釜炊きって製法で作った塩はミネラルが残ってるので。ちょっと疲れてる時に舐めたりすると元気になったりするし。

味噌汁も安い味噌だと体に良くないってお医者さんに言われていて。価格を安くするためにいろいろなものを加えたりしている味噌は摂らない方がいいけど、ちゃんとした味噌はやっぱり食べた方が良くて。発酵食品ですよね。味噌汁も今まで飲んでなかったけど、うちの味噌を使った味噌汁を飲み始めてからもう1年以上薬を飲んでないっていう方もいます。醤油とかもそうですけど、価格が全然違うのはやっぱりそこなんだよっていう。本当に食ひとつで幸せになれると思っています。

 

―情報提供を始めたきっかけや出来事は何かあるんでしょうか?
笠田
:子供を育てていくなかで、周りの友達に料理の先生とか食に詳しい人がいたんですよね。それで子供の体とかメンタルに関係あるんだよってことを聞くようになって、自分も考えてみようかなって。食について考えるようになった入り口はそれですね。

店をやるようになったきっかけは別にあります。有機野菜を本州に卸したり商品開発をしてる本社で父が社長をやってるんですけど、最初はそこで事務のパートとして働いていたんです。でも事務が好きじゃないから辛くて。ストレス社会で楽しく生きるにはどうしたらいいかな?って考え始めて、本とかも読み始めてそういう方面で行きたいなって思うようになりました。それと同じ時期に父から食品の店をオープンすることになったので考えてみてと言われて。人が幸せに生きていくためにはどうしたらいいのか提案していきたいと考えたときに、食と幸せと健康ってすごい結びついてるなって。この店で発信できるんじゃないかと思って。タイミングも良かったので、家族もやりたいことなら応援するよって後押ししてくれて。食の大切さを伝えていかなければならないという父の想いも繋ぎたいと思ってやってみることにしたんです。お店ってお客さんと生産者の架け橋になれるんですよね、直接声が聞けるので。

 

―そういった情報を発信して、そしておいで屋様の食品を通してお客様にどうなってほしいですか?
笠田
:それはもう幸せになってほしいです。特に子どもたちにはこれから長い未来があるので、この子達が生きていく未来がこれからどうなるんだろう?って考えた時に、メンタルが乱れた人が多い社会だったら、そんな中に飛び込んでいくと思うと可哀想って思って。そういう社会ってやっぱり怖いしどうにかしたいし。

メンタルが乱れた人ってどうしてそうなるのかな?と考えると、やっぱり食なのかなと。より安く、旨味・見た目・保存性を優先した化学的な食品添加物の健康への影響は大きいと思っています。自分が満たされないと外に分けられないというか、やっぱり元気じゃないとって思います。自分が元気でいて、子供たちも元気でいて、その友達とかも元気でいて、って派生して広がっていって。そしたらみんな幸せになれるかなって。

人生はストレス社会で色々あるけど、そんな中でもどうしたら楽しく幸せに生きていけるかっていうことは常に考えています。お店を始めて、接客で人と関わらせてもらってるので、おいで屋に関わる人、生産者もお客様も、みんな幸せになってほしい。
難しいけど可能性がゼロではないなって。一歩ずつでもいいから社会に健康を、ということで社会貢献できるかなと思っています。

 


 

食の色々な知識を持った方が集う「KIZUKIの会」も始動されています。
心と体と社会の健康を推進している笠田様とパートナーシップを結びませんか?

北海道江別市のおいで屋笠田店長とNSM岡田

おいで屋 EBRI店
健康管理士/野菜ソムリエ
店長 笠田 麻樹子
江別市東野幌町3-3 EBRI内
https://oideya-shop.jp