Interview
取材動画
北海道札幌市 NPO法人札幌チャレンジド【取組事例インタビュー】
〈NorthSDGsMediaでは北海道札幌市の企業様のSDGsに関する取り組み事例を紹介しています。〉
【SDGs取組事例】札幌チャレンジド【福祉】
就労継続支援事業を主として行うNPO法人札幌チャレンジドの加納理事長ですが、一方でSDGs北海道アクションというプロジェクトを立ち上げ、セミナー講師をはじめとするさまざまな活動を行ってきました。
今回は特別企画として、加納理事長へのインタビューを3週連続でお届けいたします。
本記事では、札幌チャレンジドの取り組み、また加納理事長が行う取り組みについて紹介します。
NPO法人札幌チャレンジドの取り組み
“「ITでマザル・ハタラク・拓き合う」社会を創ります”を理念とし、就労継続支援サービス事業(A型)、就労移行支援・就労定着支援サービス事業、パソコン講習会・委託事業・日常生活用具支援、放課後等デイサービス事業など、障がい福祉分野において幅広く事業展開をしています。
札幌チャレンジドが重点的に貢献するSDGsの目標は、主に以下の5つです。
①ITでマザル、ハタラク、拓き合う社会を創ります
- 道内唯一のキャリアデザインセンターを目指します(※キャリアデザイン=働くことについて、自身の個性や興味などを踏まえて自ら道筋・目標を描いていくこと)
- 就労継続支援A型では、在宅就労(テレワーク)を推進しています
- 就労移行支援では、視覚障がいの人への専門的な就労支援も実施しています
②障がいのある中高生から大人まで人材育成に寄与します
- 放課後等デイサービスでは、ほぼマンツーマンで自分の学びたいことを学びます。パソコン学習を通して自信をつけます
- 就労移行支援では、パソコンとコミュニケーションのカリキュラムをしっかり受講することでスキルを身につけ、高い就職率を実現しています
③社会的企業として事業を通じて社会課題の解決に貢献します
- 就労継続支援A型では、雇用契約を結んで働きます。各種データ入力、動画監視、Webアクセシビリティチェックなど一般企業の業務を受託しています
- 就労定着支援では、企業に永く勤められるように定期的に相談支援を実施しています
④障がいのある人への合理的配慮を実践&推進していきます
- 障がい種別を問わず、身体・精神・発達・軽度の知的障がい・難病等の人が利用しています
- 毎日の利用のために全ての障がい特性に配慮した環境整備をしています
⑤企業、行政、NPO、ボランティアなど多様な組織・人と連携します
- 札幌市から札幌市障がいITサポートセンターの事業を受託しています(2003年10月から)
- 就労継続支援A型では、10社程度の企業から定期的に業務を受託し、win-winの関係を構築しています
ー札幌チャレンジドとしての取り組みとは別に、加納理事長がこれまで行ったSDGsに関する取り組みと、そのきっかけを教えてください。
加納:元々、SDGsが世の中に出てきたときに個人的に関心を持って、「世の中のことを考えて何か行動する良いきっかけになるんじゃないかな」と思っていました。
当時は2018年で、日本ではSDGsを知らない人ばかりでしたが、一緒に市民活動を行っている仲間のなかにもSDGsのことを口にする人が出てきて話をしているなかで、「まずは自分たちがお付き合いのある市民活動の仲間からSDGsを知ってもらって、だんだん広がっていったらいいよね」という話になり、SDGs北海道アクションというプロジェクトを立ち上げました。
そこで、人を集めてSDGsに関する講演会やワークショップ、SDGsのカードゲームなんかも行って、2018年の一つの区切りとして札幌の地下歩行空間の赤レンガ広場で2日間、SDGsの啓発イベントを行ったことがスタートって感じですね。
そこから後は、仲間それぞれの活動をそれぞれのやり方でSDGsを普及しています。私が主に行っているのは、いろいろなところでのセミナーの講師活動ですね。SDGs北海道アクションをやったことでそういったご依頼を受けることもあって。例えば、札幌市の生涯学習センターちえりあで毎年SDGsの基礎講座をやったり、先日は札幌シニア大学からもご依頼がありお話をしました。
札幌チャレンジドとしての取り組み、そして加納理事長の取り組みについてお話いただきました。
次回のインタビューでは、「SDGsと企業との繋がり」についてお話いただきます。
NPO法人札幌チャレンジド
理事長 加納 尚明
札幌市北区北7条西6丁目1番地北苑ビル2階
TEL:011-769-0843
MAIL:kanou@s-challenged.net
URL:http://s-challenged.jp/