市民社会等との連携【優先課題⑧SDGs実施推進の体制と手段】
前回の記事では、日本政府が示した8つの優先課題⑧「SDGs実施推進の体制と手段」について、「広報・啓発の推進」に関する主な取り組みをについて紹介させていただきました。
本記事では、SDGsアクションプラン2021より、「市民社会等との連携」に関する主な取り組みを紹介します。
優先課題⑧SDGs実施推進の体制と手段<市民社会等との連携>
日本NGO連携無償資金協力
日本の NGO が開発途上国・地域で実施する経済・社会開発事業に政府資金を供与する制度。
支援分野は教育・人づくり、保健・医療、農林業、防災、水、地雷・不発弾、通信・運輸、平和構築等多岐にわたる。
ジャパン・プラットフォーム
NGO、経済界、政府の三者が協力・連携して難民や自然災害発生時等の緊急人道支援をより効果的かつ迅速に行うための協力の枠組。支援分野は教育、給水・衛生、食糧配布、物資配布、保護・心理社会的支援、地雷、保健・医療等多岐にわたる。
NGO活動環境整備支援事業
日本の NGO の組織基盤・能力強化のための事業。①NGO 相談員、②NGO インターン・プログラム、③NGO スタディ・プログラム、④NGO 研究会の 4 つのプログラムがある。
NGO事業補助金
日本の NGO を対象に、経済社会開発事業に関連し、事業の形成、事業後の評価及び国内外における研修会や講習会等を実施するための補助金の交付。支援分野は多岐にわたる。
持続可能な開発のための 2030 アジェンダ・持続可能な開発目標(SDGs)に関する政策展開
企業や市民団体,研究者等よりSDGsに関する先駆的な取組・活動を共有し,更なる取組に弾みをつける場,多様なセクターの共同を促進する場として「ステークホルダーズ・ミーティング」を設置し,国内へのSDGsの主流化を推進する。
SDGsに関する世界の潮流(海外での事例発表の結果を含む)を国内にインプットし,国内外の取組の好循環を生み出す。
戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発(RISTEX))
フューチャー・アース構想の推進、SDGs の達成に向けた共創的研究開発プログラム
研究者と企業、自治体、市民団体等が協働しながら、地球規模課題の解決に貢献するため、フューチャー・アース構想等の国際的な研究開発を推進。
SDGs の達成に向け、自然科学や人文・社会科学の知見による科学的手法を活用しつつ、多様なステークホルダーとの連携・共創による社会課題や解決のボトルネックの明確化・シナリオ創出から社会課題のソリューション(実証事例)創出までを一体的に推進。
以上が、市民社会等との連携に関して掲げている取り組みです。
次回は、「モニタリング」に関する取り組みを紹介します。