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サーキュラーエコノミーによる価値向上のための5つの機能⑤

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⇨サーキュラーエコノミーによる価値向上のための5つの機能①はこちら
⇨サーキュラーエコノミーによる価値向上のための5つの機能②はこちら
⇨サーキュラーエコノミーによる価値向上のための5つの機能③はこちら
⇨サーキュラーエコノミーによる価値向上のための5つの機能④はこちら

 

サーキュラーエコノミーの5つのビジネスモデル導入を成功させるために重要な要素の1つとして、「組織的能力」が挙げられます。

本記事では、サーキュラーエコノミーのビジネスモデル導入を成し遂げるにあたって、組織的能力で備えるべき5つの領域のうち、「機会主導型の製品回収(回収チェーン)」について紹介します。

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⑤機会主導型の製品回収(回収チェーン)

サーキュラーのループを完結させるのが、回収チェーンとリバースロジスティクス(消費者から生産者への商品の流れ)です。適切な量と品質の使用済み製品・部品・原材料を市場から回収することを目的としています。
リバースロジスティクスを効果的に機能させるにあたって必要になることは、顧客との直接取引や、回収資源の品質を正確に判断し、有用性を見極めることです。

電子機器メーカーを例に挙げると、従来の経済活動では、電子廃棄物の回収と廃棄は規制遵守のために行われていました。
しかしサーキュラーエコノミーではその目的が変わり、コンプライアンスからコスト削減および収益拡大を目指します。
使用済み製品の残存価値を回収チェーンで見出し、抽出することで、次のライフサイクルが実現されるのです。

 

では、サーキュラー型の回収チェーンを効果的に開発・運用するために必要な取り組みを見ていきます。

1.目指す価値の明確化
各使用済み製品の残存価値をマッピングし、どの市場・顧客・製品セグメントで最も多くの価値が無駄になっているかを特定する。

2.リバースロジスティクス網の整備
お客様センター、回収スポット、回収ロジスティクス、集約・再加工センターなどの整備。
自社で整備・運用をする企業もありますが、他社と連携することで、より円滑な回収チェーンを運用することができる可能性もあります。

3.新たなスキルの獲得
従来の一方通行型のサプライチェーンでは、顧客の方へと一方向に製品を移動させていればよかったのですが、サーキュラー型のサプライチェーンでは、双方向への移動が必要になります。
よって、製造に携わる従業員は、高付加価値の使用済み製品・部品の見極めや、効果的に利用するための小売業者や市場との連携が求められます。
IT担当者には、顧客エンゲージメント向上のためのプラットフォームを構築し、取引コストの引き下げや製品返却のプロセスを簡略化するスキルが求められます。
営業やマーケティング担当者は、使用済み製品を可能な限り低コストで企業に返却するよう顧客に促すための、交渉力やサービス開発力が求められます。

12つくる責任つかう責任

このようなスキルを最大限に活用することで、回収チェーンを円滑に運用できるだけでなく、コスト効率の向上が図れます。
サーキュラーエコノミーを実践するにあたり、回収チェーンにかかるコストは最も大きな課題の一つです。オペレーション規模が小さくスキルに欠けていると、取り引き、ハンドリング、ロジスティクス、加工にかかる費用が、回収資源の価値を上回ってしまいます。

企業は製品回収により、別の製品・サービスの販売、異なる顧客層の開拓、付随サービスの提供など、回収チェーンを関連サービスと組み合わせることで、収益拡大を図っていくことを考えていかなくてはなりません。

 

前:組織的能力で備えるべき5つの領域のうち、「④継続的な顧客エンゲージメント(販売と製品利用)」についてはこちら

 

 

 

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