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世界中に安全なトイレを

ユニセフによると2020年時点、世界では36億人が安全に管理された衛生施設(トイレ)を使用できていません。

2020年時点の世界人口は、約78億人。

つまり、安全なトイレを使用できていない人の割合は、46%にも上るのです。

 

日本は住宅だけでなく、公共施設や飲食店など多くの場所にトイレがあり、安全なトイレを利用することが難しい環境ではないでしょう。

そのため、トイレ問題を実感する機会は少ないかもしれません。

しかし、先述の通りトイレ問題は多くの人々が関わる問題なのです。

 

SDGsは地球上の誰一人取り残さないことを原則としています。

私たちも、世界のトイレ・水事情について理解を深め、目標達成の意識を持つ必要があります。

今回は、安全なトイレが世界中で利用できるようにと奮闘する企業の取り組みをご紹介します。

 

 

王子ネピア株式会社「千のトイレプロジェクト」

ネピアはキャンペーン期間中、対象商品の売上の一部でユニセフを支援し、東ティモールでのトイレ作りなど、衛生改善活動支援に役立てる「千のトイレプロジェクト」を行なっています。

このプロジェクトは2008年から現在まで続いており、2020年9月時点で約2万3千件(建設中含む)のトイレづくりを行なっています。

これによりトイレを使えるようになる人は約14万7千人(建設中含む)に上ります。

 

出典:王子ネピア株式会社「nepia千のトイレプロジェクト」
http://1000toilets.com/

 

 

株式会社LIXIL「SATO」

LIXILは開発途上国の衛生環境改善を目指し、SATOという開発途上国向け簡易式トイレを開発しました。

SATOはシンプルな構造で設置がしやすく、価格も数ドルと低価格です。

また、約0.2〜1ℓとごく少量の水で洗浄することが可能であり、開発途上国でも使いやすいモデルです。

2021年7月現在、SATOはアジア・アフリカの6ヵ国で生産・販売され、41ヵ国で約510万台が出荷されています(寄付含む)。

 

出典:株式会社LIXIL「グローバルな衛生課題の解決」
https://www.lixil.com/jp/sustainability/approach/sanitation.html

 

 

世界のトイレ問題について、私たちができることはなんでしょう。

まずは知ることです。

トイレを安全に利用できない人がいる現状を知ること。

そしてトイレだけでなく、安全な水を利用できない人もたくさんいます。

そのことを念頭に置いて、水の使い方を見直すこと。

 

小さな意識の変化が、SDGsの目標達成につながるのだと思います。

自分ごと意識を持つことから始めてみましょう。

 

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