SDGsと新型コロナウイルス②飢餓をゼロに
新型コロナウイルスの流行は、SDGsの達成進捗にどのような影響があり、どの目標の進捗を妨げているのでしょうか。
本記事では、目標別に新型コロナウイルスの影響を考えていきます。
→前:SDGsと新型コロナウイルス①貧困をなくそう
目標2.飢餓をゼロに と新型コロナウイルス
栄養不良の人数は、過去20年間でほぼ半減しました。
しかし、それでも2017年時点で、慢性的な栄養不良に陥っている人は8億2100万人にも上ります。
子どもの飢餓については現在、世界で1億4,900万人が発育阻害の問題を抱えていますが、2022年までにさらに急性栄養不良の子どもが930万人、発育阻害の子どもが260万人増えるとする推定されています。
新型コロナウイルスは世界の食糧供給チェーンの弱点を露呈しました。
栄養サービスが滞ることによって今後長期にわたる負の影響が危惧されています。
日本では、このような飢餓の問題を改善するため、様々な企業が新しい取り組みを始めています。
- 臨時子ども食堂の協力を呼びかけ、多数のお店が協力。団体では、余剰食品を募るフードドライブを行い、自治体を通して寄付された食品と共に、フードバンクで管理。
- 普段はイベント等で活躍しているキッチンカーが、施設自粛で空いているスペースを有効活用。3密を避けた屋外会場にて地元グルメをテイクアウトでき、外出自粛のご家庭近くにおいしい食を届ける。
上述の課題や改善の取り組みはあくまで一例です。
他にどんな問題があるか?どんなことができるか?について考えてみましょう。