オンライン授業とSDGsの関わり
新型コロナウイルスの影響
2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るって経済活動が著しく低下しています。
ウイルスの影響は経済活動だけではなく、教育現場にも及んでいます。
休校や時差登校、長期休暇の短縮など、子どもたちが学ぶ環境が変わりつつある中で、多くの大学で見られた授業形態がオンライン授業です。
このオンライン授業をコロナウイルスが流行する前から行っている高校があります。
今回はその高校を紹介しながらオンライン授業とSDGsのかかわりについて考えます。
オンライン授業とは?
そもそもオンライン授業とは、パソコンやスマートフォンでインターネットを通じて受講する形態を言います。
不特定多数の生徒が様々な地域から集まる多くの大学では、コロナウイルスの感染拡大予防策としてこのオンライン授業を採用しています。
もともとビジネスの場で使われていたzoomなどのweb会議システムで配信される「リアルタイム形式」と、事前に録画された講義動画を視聴する「オンデマンド形式」のどちらかで行われるパターンが多いようです。
このオンライン授業をいち早く取り入れていたのが2016年創立のN高等学校です。
N高等学校の授業方法
N高等学校では年5日程度のスクーリングを除けば、高校卒業資格取得のための授業をすべてインターネット上で学ぶことができます。
通信制高校の制度を活用し、一般的な全日制高校と比べ短い拘束時間で高校卒業資格を得ることが可能です。
この制度が「質の高い教育をみんなに」の目標に深くかかわっているとして、2019年4月、国連ニューヨーク本部で開催された情報貧困世界会議で各国の事例発表に招聘されました。
オンライン授業が一般化しつつある今、現地に赴かなくても世界中の子どもたちに「質の高い教育」を届けられることは容易に想像がつきます。
日本でも離島などの生活環境上の理由や、経済的理由から十分な教育を受けられない子どもは少なくありません。
そういった子どもたちへの対策として、オンライン授業が活用される日もそう遠くはないでしょう。
また、通学時間が短縮され、自分の時間を多く持てることは教育課程以外の興味関心を深めることにも繋がります。
画一化された教育システムから、多様性のある教育システムへの変化が起きつつあるかもしれません。
〈NorthSDGsMediaでは札幌の企業様のSDGsに関する取り組み事例を紹介しています。〉