企業とSDGsと未来
SDGsについてはここ何年かで認知も広がってきました。
最近では多くの企業がCMで打ち出していたり、自社サイトでも取り組んでいる内容を発信したりしていますよね。
ただ認知されてきたといってもまだまだよく分からない。
聞いたことはあるが実際のところ何なのかは分からないという声も多いのが現状です。
さらに企業間でもよく耳にするフレーズといえば、
どうやってSDGsを会社に取り入れていいか分からない。
SDGsといっても何をしていいか分からない。
ではないでしょうか?
確かにSDGsそのものが分からないと、どうしていいか困りますよね?
もちろんSDGsを知る必要はありますが、何をやるのか。どう取り入れるのか。
そこは難しく考える必要はないと思います。ただ取り組む=持続・継続は意識する必要があります。
ということで今回のトピックは、
『企業とSDGsの関わり方』
まずSDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた持続可能な開発目標です。
近年、SDGsに取り組んでいる企業が増えて来ました。
例えばCMを活用して自社がSDGsをどのように考えているか、そしてどのように関わっているかを、観た人に訴えかける方法。
また、ホームページやSNSでSDGsの活動を実際に行っている事実と結果が分かるように発信する方法。
このようにSDGsの取り組みを企業として明確に分かりやすく発信する企業が多くなってきました。
ではなぜ、増えて来たのか。
そこにはいくつかの理由があると考えられます。
例えば、
・企業のブランディング効果
・ステークホルダーから信頼を得ることで、企業の価値向上
・エンゲージメント向上
・ビジネスチャンス
などがあげられます。
このように企業がSDGsに取り組むメリットはいくつもあり、実のところまだまだメリットがあります。
上記にあげたビジネスチャンスに重点をおいて見てみましょう。
ダボス会議の中で、「2030年までにSDGsが達成されることで12兆ドルの経済価値がもたらされ、最大3億8,000万人の新規雇用が生み出される」と公表されました。
SDGsは企業に大きな価値を生み出す可能性を秘めているのです。
もちろん、取り組む事に必要な投資や労力などはかかってしまいますが、それ以上にSDGsが企業にもたらす効果は大きいと言えます。
そしてSDGsにおける自社の考えと取り組みを明確にし、社内外へ発信していくことが大切になっていきます。
ビジネスパーソンだけでなく、学生でもSDGsを知っていたり、学校でも授業として取り入れていますので今後の人事戦略や、人材の確保にも大きく関わることになります。
『自社のサービスで考えよう』
取り組むとどうなるのか。までは少なからずではありますが、分かったと思いますが、では何をしたらいいのか。
どこから手をつけていいか分からない。という企業も多いのではないでしょうか。
まずはSDGsを知る事から始めるのが大切です。
SDGsに関する詳しい情報はこちらからご覧ください。
まずはしっかりとSDGsとは何か。何故、全世界で取り組まれているのか、そこにはどんな理由があるのか。を知ってから初めてスタートできると思います。
ある程度理解が出来れば、今度は自社のサービスとSDGsをどう繋げて、ゴールの設定はどうするのか。
そして、自社が取り組む事によって、社内・社外にどんな影響をもたらすのか。などなど。
しっかりと自社とSDGsの点と点を線で繋ぎ合わすのが大切なのではないでしょうか。
さらに自社のサービスに対して、商品に対して、発想を変えてみるのも重要になっていきます。
そして他の企業がどのようにSDGsを取り入れているのかを知る事も大切ですね。
大企業がどのように取り組んでいるか、また中小企業がどのように取り組んでいるか。
SDGsは大企業だからできる、大企業じゃないとできない。という事ではなく、どの企業もどんな職種でも取り組むことは可能なのです。
今一度、自社のサービスを見つめ直し、社内で議論してみてはいかがでしょうか。
研修などを取り入れ、社内にいる全員がSDGsの意識を共有すること、また関わっていくことがとても大切になっていきます。
『未来へ繋がるSDGs』
ここまで企業がSDGsとどう関わっていくか、そしてどのようにSDGsを取り入れていくかについてお話をしてきました。
ではそれがどのように未来へと繋がっていくかですが、今後はさらにSDGsの動きが加速していく流れになるでしょう。
これから取り組もうとしている企業も既に取り組んでいる企業も、世界がSDGsの枠組みの中でどうなっていくか、未来を見据える事がとても大切になっていきます。
そして自分たちのゴールをどこに設定し、そのゴールが達成された時どうなっているか。を明確にイメージし全社・全従業員でそのゴールを共有することが必要になっていきます。
そして、その取り組みが持続・継続できるものなのか。
無理なく意欲的に納得できるものでなければ持続・継続は難しいです。
取り組んだのはいいが、すぐやめてしまったり、最初だけ皆で取り組んで、だんだんとやらなくなったりと。
こうなってしまうと逆に企業イメージの悪化や従業員のモチベーションの悪化やエンゲージメントが下がってしまいます。
しっかりと自社に合った内容であること、そして持続・継続できることが未来へと繋がっていくのではないでしょうか。
『最後に、、、』
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた持続可能な開発目標かつ、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
さらに発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なもの。
この目標を達成する為には、ひとりでも多くの人、ひとつでも多くの国が真剣にSDGsと向き合い、取り組んでいかなければなりません。
うちの会社には関係ない、自分には関係ない、誰かがやればいい。という他人事ではなく、自分事として考えていかなければ、15年間で達成するという目標は到底達成はできないでしょう。
ですから企業はSDGsを知る事から始め、SDGsをどうビジネスに繋げていくのか。
そしてどこにビジネスチャンスがあるのか。さらに従業員ひとりひとりにしっかりと落とし込み、共感してもらう事が大切です。
身近なことから始める事でもいいでしょう。
例えば、社内でのペーパーレスを目的としたITによるシステム化や、電力の無駄遣いを無くす為に、節電を徹底的に取り組む、地域貢献の一環として見回り活動や街のゴミ拾い。
それと同時に自社のサービスに結び付くSDGsを考えていく。
自社がモノづくりの会社であれば、そのモノの使い道の発想を変えてみたり、製造工程を見直してみたり、作る際に出るゴミをリサイクルし別の何かに活用してみたり。
企業として取り組む事。個人として取り組む事。SDGsにおける世界の達成すべきゴールは決まっています。
そのゴールに向かう企業のゴールを明確にし、意味のある、未来のあるSDGsの取り組みとして、
これから取り組む企業も、現在取り組んでいる企業も行っていってほしいと思います。