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目標17ターゲット「貿易」とは

 

「目標17.パートナーシップで目標を達成しよう」に定められている19のターゲットは、資金」「技術」「能力構築」「貿易」「制度・政策」「マルチステークホルダー・パートナーシップ(MSP)」「データ、モニタリング、説明責任」と7種の実施手段に分類されています。(目標17のターゲット一覧はこちら

本記事では、「目標17.パートナーシップで目標を達成しよう」のターゲットのうち、「貿易」という実施手段についてご紹介します。
「資金」についてはこちら
「技術」についてはこちら
「能力構築」についてはこちら

まず、貿易に分類されるターゲットは以下の通りです。

ターゲット17.1017.10

ドーハ·ラウンド(DDA)交渉の受諾を含むWTOの下での普遍的でルールに基づいた、差別的でない、公平な多角的貿易体制を促進する。

ターゲット17.1117.11

開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。

ターゲット17.1217.12

後発開発途上国からの輸入に対する特恵的な原産地規則が透明で簡略的かつ市場アクセスの円滑化に寄与するものとなるようにすることを含む世界貿易機関(WTO)の決定に矛盾しない形で、全ての後発開発途上国に対し、永続的な無税・無枠の市場アクセスを適時実施する。

これらのターゲットを簡単に説明すると、「国際的な経済環境 (互恵的な貿易や通貨・金融システムの安定など) やSDGsのための政策協調による支援をしましょう」ということになります。

貿易には、輸出と輸入という相互の協力が必要になります。しかし、各国内の状況の違いから不公平な貿易も存在していました。このような問題を解決するためには、各国の合意に基づいたルールや規制による公平かつ円滑な貿易を目指すことが必要です。

貿易

ドーハ・ラウンド(DDA)交渉とは
閣僚会議の開催場所にちなんで「ドーハ・ラウンド」と呼ばれていますが、正式には「ドーハ・開発・アジェンダ(Doha Development Agenda)」といいます。
貿易障壁をとり除くことを目的として世界貿易機関(WTO)が主催する多角的貿易交渉のことです。

かつてはWTOではなく、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)によって、「モノの貿易」のみをが規律対象とされていましたが、WTOでは経済構造の変化を受けて重要性を増した「サービス貿易」や「知的財産権」についてもルールを策定し、より拡大された分野での貿易交渉を開始することが決まりました。

WTO

ドーハ・ラウンドでは、以下の7つの分野において交渉が行われます。

①農業関税・国内補助金の削減、輸出補助金の撤廃など
②非農産品(NAMA)鉱工業品及び林水産品の関税削減など
③サービスサービスの市場アクセス、国内規制など
④ルールアンチ・ダンピング協定、補助金協定等の規律の強化
⑤紛争解決紛争解決手続了解の快晴
⑥開発途上国に対する扱い、「貿易のための援助」の促進
⑦貿易と環境貿易の側面から環境問題を検討

 

このように、「パートナーシップで目標を達成しよう」では、多角的な貿易体制の促進が求められます。

SDGs17のゴール画像

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