サステナブルファッション①
あなたが服を購入するとき、何を基準に商品を選択しますか?
着心地がいい服、デザインが素敵な服、ファストファッションと呼ばれる安価な服…
バラエティーに富んだ服が販売されている昨今。
ファッション産業は環境への負荷が大きい産業として国際的な課題となっているのです。
これからはサステナブルを意識しながらファッションを楽しむ時代へ。
この記事では、サステナブルファッションとは何かをご説明します。
ファッション産業の現状
衣服を製造する際、原材料を調達し生地や衣服を作成。
そして輸送から廃棄まで全ての段階で環境に負荷を与えています。
たとえば、原材料である合成繊維は石油資源を使用していることや、工場でのCO2排出などの問題があります。
また、原材料調達から製造段階までに排出される環境負荷は、服1着あたり水約2300ℓ、CO2約25.5kg。
1着の服を作るだけでもこれほどの環境負荷があるのです。
さらに、近年アパレル供給数は増加していますが衣服の販売価格は低下しており、市場規模は下がっています。
安価で手に入る衣服が多い分、ファッションの短サイクル化が進んでいます。
そして購入した衣服の約7割はリサイクルなどされず、ゴミとして廃棄されているのがファッション産業の現実なのです。
出典:環境省.”サステナブルファッション”
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
サステナブルファッションのためにできること
環境負荷へ配慮したサステナブルファッションへの取り組みが必要不可欠な現状ですが、我々は何からしたら良いのでしょう。
何よりも大切なことは「服を捨てないこと」です。
では、服を捨てないためにどうするか。
今着ている服の寿命を延ばすためにお直しやリペアをする。
安価な服を短いスパンで買い替えるのではなく、1着の服を長く着用する想定で価格にあった品質の商品を購入する。
着なくなった服を誰かに譲って再利用してもらう。
古着改修を行っている自治体や店舗に持ち込み資源にしてもらう。
そもそもこの服は必要なのか?購入前に検討する。
他にもまだまだあるはずです。
ぜひ今一度考えてみてください。
今回はサステナブルファッションとは何かをご説明しました。
次回は具体的なサステナブルファッションに向けての企業の取り組み事例をご紹介します。